🌿 前置きメッセージ
もし、あなたが今、
離婚や大切な人との別れで心が押しつぶされそうになっているなら——
今、生きていること、そしてこの連載を見つけてくれたことに、心からありがとうと伝えたいです。
ご飯も喉を通らず、夜も眠れず、涙が止まらない。
世界がモノクロに見え、朝を迎えるのが辛くて仕方がない。
私も同じでした。
この連載は、そんな私が、
どん底から少しずつ“自分を取り戻していく”物語です。
今はまだ、心に光が見えなくても大丈夫。
あなたの心の奥にも、必ず小さな灯りは残っています。
この物語が、その灯りを思い出すきっかけになりますように。
悲劇は突然に。幸せから奈落の底へ
悲劇は突然、予期せぬ日に訪れました。
心から信頼していた人からの嘘、そして裏切り。
その瞬間から、幸せだった日々は音を立てて崩れ出しました。
「これは本当に現実だろうか…?」
起きてしまった出来事が、夢か現実かの区別すらつかない。
現実を受け入れられず、私は必死に幸せだった日々にしがみつきました。
それでも心は悲鳴を上げ、ご飯も食べられず、夜は一睡もできない日が続きます。
体も心も限界を迎え、私はようやく悟りました。
「このまま一緒にいても、お互いが壊れてしまう——」
そして、離婚を決断しました。
離婚後に訪れた絶望と虚無感
離婚という選択が正しかった確信はありました。
それでも心は深く傷ついたまま、震える手で半ば無理やり離婚届を提出しました。
スッキリなんて、するはずもありませんでした。
家に帰った瞬間に襲ってきたのは、想像を超える虚無感。
- これから私はどうやって生きていけばいいのか
- 誰も私を必要としていないのではないか
- もう誰にも愛されないかもしれない
- 何のために生きているのだろう
自己否定の言葉たちが頭の中でぐるぐると回り、離れてくれません。
胸が締め付けられ、世界がモノクロに見え、
まるで自分だけが世の中から取り残されたようでした。
頑張らないという生き方で心を休める
それまで夫の事業を手伝っていた私は、夫も仕事も一気に失い、
社会との繋がりもなくなりました。
何事にも無気力になった私は、こう決めました。
- やりたくないことは一切しない
- 心が無になること、少しでも興味が湧くことだけをする
- 会いたい人にしか会わない
ある日、ふと立ち寄った店で見つけたパズルに手が伸びました。
1000ピースの風景画パズル。子供の頃以来のパズルでした。
不思議なことに、ピースをはめる時間だけは心が無になり、
気づけば完成しては崩し、また組み立てる…を繰り返していました。
また、気分がいい日は散歩や読書、友人との食事など、
小さな行動を、心のおもむくままに繰り返しました。
絶望の中で芽生えた小さな気づき
最低限の日常が戻ると、私は自分の人生を振り返るようになりました。
- 恋愛に依存していたこと
- 精神的に自立できていなかったこと
- 別れのたびに、次の誰かを求めていたこと
「私は一体、何を求めて生きてきたのだろう?」
「誰かの愛がなければ、私は生きられないのだろうか?」
この問いは、後に私を大きく変えていく小さな種でした。
まだこのときは、スピリチュアルや魂の目覚めという言葉さえ知りません。
けれど、心のどこかで思ったのです。
「この離婚は、私に大切なことを気づかせるために起きたのかもしれない。」
と。
🌙 次回予告
次回は、離婚直後の絶望から抜け出すきっかけとなったインドへの旅について。
なぜ私は自分を探しにインドへ向かったのか、そして旅の途中で出会った心を救う小さな気づきをお話しします。

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【スピリットガイド連載|離婚と心の再生の物語】
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